院長挨拶
このたび2022年12月1日付けで医療法人サンプラザ新札幌循環器病院の院長に就任致しました。当院は1998年4月に厚別区初の循環器専門病院として開院いたしました。
以来、医師はもとより看護師、 薬剤師、放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、理学療法士、 栄養士、事務職員等、高度な技術と高い意欲を持った職員にめぐまれ、一つのチームとして日夜循環器診療にあたってまいりました。 開設当初より循環器内科と心臓血管外科を有しており、カテーテルインターベンションなどのアクティブな内科的治療から冠動脈バイバス手術をはじめとする外科的治療に至るまで、多様な選択肢の提供が可能であり、その中から患者さんにとってベストな治療を実施してきております。
また、医療界には「心腎連関」という言葉があるほどに心臓と腎臓には密接な関連があります。当院には2012年より腎臓内科も併設されて専門医が在籍し、循環器内科医と腎臓内科医が密接に連携することで人工透析はもとより保存期の慢性腎臓病に対する治療も充実させております。人工透析におけるあらゆるシャントトラブルに対しても他医療機関からの依頼も含め血管外科医が迅速に対応しています。 近年、高齢化が急速な勢いで進行してきており、循環器領域でも、高齢になると合併頻度が高くなる心房細動などの不整脈や心不全は 大きな問題となっています。
しかし、高齢者は循環器疾患のみではなく、認知症を含んだ他の疾患を抱えていることが多く、高齢な患者さんの受け入れは今後の大きな課題です。
今後当院では、急性期の循環器疾患や心房細動などの不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、外科治療、腎疾患の専門的治療 を継続しつつ、高齢な患者さんの受け入れなど、急激に変化するニーズに柔軟に対応することで、更に地域へ貢献していきたいと考えています。
より一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。