施設設備
循環器治療を支える 医療設備と施設
Canon Aquilion Prime SP
(80列マルチスライスCT)
CT(Computed Tomography :コンピュータ断層装置)とはエックス線を使って身体の断面を撮影する検査です。病気の発見や治療経過観察、術後の評価などの様々な場面で使用されています。造影剤を使用することにより、心臓、大動脈、下肢動脈などの血管、病変の描出などの情報を得ることができます。
またCanon Aquilion Prime SPでは、AI(人工知能)の一種であるディープラーニングを利用した最新の画像処理技術AiCE-iが搭載されています。従来のCT装置では、高画質を得るためには患者さまへの多くの放射線被ばくが必要であり、放射線被ばく線量を抑えると画質が劣化してしまいます。しかし、このAI技術により患者さまの放射線被ばく線量を抑えていても高画質を得ることが可能となっています。
Canon Alphenix core+
(血管撮影装置)
心臓や大動脈、下肢動脈など対象となる血管に対しての検査や治療、不整脈症例に対して行うペースメーカー埋め込み術やカテーテルアブレーションなど様々な場面で用いられています。
当院で導入されたCanon Alphenix core+では手技に最適な画像を提供するためⅩ線照射からモニター表示までが一新され多くのデータをリアルタイムに処理することができ、低コントラストなデバイスや血管の描出能の向上や拍動によってブレやすい心臓などにおいてもシャープな画像を提供できます。また様々な被ばく低減技術が搭載されており患者様の被ばく低減により負担を軽減することができます。
Abbott Ensite X EP System
(心臓カテーテル用検査装置)
カテーテルアブレーションとは、頻脈性不整脈や期外収縮に対する治療法です。カテーテルという細い管を足の付け根の血管から心臓に挿入し、不整脈の発生部位を焼灼します。心房細動、心房粗動、心房頻拍、発作性上室性頻拍、心室性期外収縮、心室頻拍などがカテーテルアブレーションの適応となります。2023年4月より最新の3Dマッピングシステムを導入しました。これにより、精密に心臓の構造を把握し電気生理学的な情報をリアルタイムで取得することができ、安定的にアブレーション治療を行うことが可能となりました。動機や不整脈でお困りの方は一度受診していただき、医師にご相談ください。(画像:アボット社提供)
核医学診断装置
心筋梗塞や他の心臓疾患における最新の検査システムで、虚血性心疾患、弁膜症、心筋症などの診断、重症度の判定に極めて優れています。内臓(肺、肝臓、膵臓、腎臓)検査にも使用します。
血圧脈波検査
(動脈硬化検査装置)
この装置は、四肢血圧を自動測定し、短時間で動脈硬化の進行度や下肢動脈の狭窄・閉塞を判定する動脈硬化検査装置です。(検査時間は、おおむね5分程度の簡単な検査です。)
動脈硬化とは?高血圧やコレステロールなどにより、血管の壁が厚くなって、血管が劣化したり、狭くなる状態で、放っておくと脳血管疾患や心疾患のような大変な病気を患ってしまいます。